SDGsの取り組み

ネオクラシック クローバーのSDGs宣言

現在、地球は、環境汚染や気候変動、貧困や飢餓、差別など様々な問題が存在します。
このような問題を解決するために、国連では、2015年9月の会議の席上で、「世界の誰ひとりとして取り残さない持続可能な社会の実現」のために193ケ国で2016年から2030年の15年間までに達成する目標を17項目を掲げました。
これをSDGsの達成目標17と言いますが、これは、全世界が諸問題の解決を達成するために掲げた国際社会共通の目標です。
その目標には、貧困をなくそう・飢餓をゼロに・すべての人に健康と福祉を・質の高い教育をみんなに・ジェンダー平等を実現しよう・・・など17項目ありますが、貧困や飢餓の撲滅、環境汚染の解決やジェンダー平等の実現、食品ロスの軽減・・・など多岐にわたる目標が設定されています。
ひとつひとつを見ると、実現に至るまでにかはりハードルが高いものが多いのも事実です。ひとつの国で達成できる目標もあれば、各国間が連携して取り組まないといけない課題もあります。ましてや、いち企業で取り組むには難しいと思われるかもしれませんが、企業が経済活動(金儲け)だけを最大の目標にするのではなく、その企業の身の丈に合った目標を選択して実行している企業も増えてきています。
今こそ、企業も個人も「世界を変えるためのに具体的な取り組み」を始めなければなりません。当店、ネオクラシック クローバーも、いち菓子店ではありますが、この考え方に基づきSDGsに取り組むことを宣言しいたします。

ネオクラシック クローバーのSDGsの取り組み

食品を取り巻く現実
日本では、食べられるにも関わらず食べずに廃棄される食品が年間645万トンもあります。この量は、食料が充分に食べれない人々に食料を支援する「食料援助量」の2倍以上にもなります。世界に飢餓に苦しみ命を落とす人がいる一方で、日本では食料が余り大量に廃棄されているという現実があるのです。
また、それ以上に食品ロスを生んでいるのは、商品が流通するプロセスの問題があります。日本では消費者が高品質な食品を求めるため、形が悪い規格外品の野菜などは捨てられ、そして「3分の1ルール」(小売店が賞味期限の期間の3分の1を過ぎた食品の納品を拒否できるという慣例)などにより、食品が大量に廃棄されているのです。日本の食品ロスは一般家庭から半分、残りの半分は流通過程で発生しています。つまり、消費者の手元に届く前に、半分は廃棄されているのです。
また、私たちが普段口にしている食料の約60%は海外からの輸入に頼っているのです。残りの40%近くは国内で生産されているのですが圧倒的に少ない。この原因は、日本の農業が日本の消費量を賄える量を生産できていないのです。つまり日本の農業の担い手が不足しているという現実があるのです。そこで、ネオクラシック クローバーでは、この問題を少しでも解決するため取り組みを行っています。

➀SDGsに取り組む団体等への寄付

ネオクラシック クローバーでは、SDGs私募債を通じてSDGsを積極的に取り組んでいる団体等に寄贈を行っています。
SDGs私募債というのは、金融機関が発行企業とともに地域社会の課題解決に貢献することを目的とした商品で、私募債を発行した企業から受け取る収益の一部をSDGsに貢献する団体等へ寄付するものです。寄付先としては、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン様、特定非営利活動法人国境なき医師団日本様、独立行政法人日本学生支援機構様、公益財団法人日本環境協会様、社会福祉法人長崎県共同募金会様等があります。
ネオクラシック クローバーでは、親和銀行様より適債基準を満たした企業としてSDGs私募債の第1回銀行保証付私募債を発行した記念として盾をいただきました。
これからも微力ながらもSDGsを推進する団体等に貢献してまいります。

➁食品ロスを減らすために「もったいない運動」の推進
「もったいない」という言葉は、昔の日本では、「食べられるのに捨てられる食品」に対して言われたものです。しかし、現在の日本では、食べられるのに廃棄されている食品は年間ひとりあたり48キロにもなるのです。
世界の食品ロスを減らしたいという想いで活動しているケニアのワンガリ・マータイさんは、日本の「もったいない精神」を世界に広めるために「MOTTAINAI」という言葉を使っています。マータイさんは、ケニア出身の環境保護活動家で、ナイロビ大学初の女性教授に就任し、環境分野の活動家として史上初のノーベル平和賞を受賞された方です。私どもも、この「もったいない精神」で「商品ロス」をなくすために、お菓子作りの工程をつぶさに検証しました。ロールケーキや石畳ショコラをカットした時にでる端の部分を今までは廃棄していましたが、今では「今日のおやつ」としてパック詰めにして販売するようにしました。また焼き菓子は、賞味期限切れの商品は廃棄していましたが、それぞれの焼き菓子の販売数をデータ化し、作る数量を調整する試みを行ったところ、廃棄する量を減らすことができるようになりました。今後も、「もったいない運動」で「商品ロス」を削減に積極的に取り組んでまいります。

➂地元農業の振興に貢献
長崎県は、海岸線が複雑に入り組んでいることから海岸線が長く、地形は複雑で平坦地に乏しく、耕地条件に恵まれてはいません。しかし、この変化に富んだ地形、自然条件を活かし、びわ、ばれいしょ、いちご、みかんなど多種多様な農産物が生産されています。当店の近くにも「ばれいしょ」の一大産地があります。ただ、近年の農業後継者不足という問題に直面し、農業従事者の高齢化が進行しています。原因は、農業では生活できないという構造的な課題もかかえています。ですから、当店では、できるだけ地元の農産物を積極的に活用することで、少しでも地元の農業に貢献できるよう心がけています。

➃地産地消で食品ロスを減らす
農作物を運送時にどうしても痛んだり割れたりして廃棄せざるをえない農作物が出てしまいます。ですから運送で農作物に負荷をかけないために地元の農作物をできるだけ地元で消費する地産地消を進めることが必要です。当店では、できるだけ「食品ロス」を減らすために、お菓子の材料に地元産の農作物を積極的に使うことにしています。

➄地産地消で自然環境を守る
農業は、農作物の生産だけではなく、子どもの教育、景観を通じ心を癒し、また自然の保全など様々な要素を含んだ素晴らしい産業です。子どもたちが自然にふれ、生命の大切さや食料の恵みに感謝する心など情操を豊かに育みます。また、美しい農村の風景は、私たちの心を和ませてくれます。また農地の蒸発散作用は大気の熱循環を促し暑さを和らげる働きと、農作物の光合成作用によって炭酸ガスを吸収し、酸素を発生させるほか、大気汚染ガスを吸収・吸着する働きがあります。また多様な生物のすみかともなり、生物を守る働きがあります。このように地元の農業が継続することで、結果的に地域環境を守ることにも通じます。このように地元の農作物などの原材料を積極的に使うことはSDGsの環境課題の解決の一環といえると考えています。
➅カカオ生産地の貧困に寄与
世界最大のカカオ生産国・コートジボワールのカカオ農家の収入は、1日平均日本に換算して110円ほど。世界銀行が定めた貧困ライン 1日209円を下回っています。この貧困に寄与するために、長崎石畳ショコラなどのチョコレートの原料を「カカオトレース」の活動を推進している菓子原料メーカーと取引することで、チョコレートの原料を生産している農家の貧困対策に寄与しています。特に長崎という土地柄が、諸外国との交易で発展したという事実から、諸外国の質の高い原材料を積極的に活用することで社会貢献をしています。今後とも農業や環境など常に未来に向けての持続可能な生き方を見つめながら企業活動を実践してまいります。