ネオクラシック クローバーの取り組み
当店の長崎石畳ショコラなどチョコレートの原料をカカオ・トレース認証の製品を使い、消費者の皆様に楽しんでいただくことでカカオ生産者へとつながっていきます。それが当店ネオクラシック クローバーの社会貢献活動の一環として行っているカカオ・トレース活動です。上質なチョコレートを末永く入手できる「カカオ・トレース」の活動を続け、世界有数のカカオ産地と生産者の方々を守ることを当社の社会的責任としてこれからも取り組んで参ります。
代表取締役社長 一条富春
カカオ・トレースとは?
チョコレート類の材料供給元であるピュラトスジャパンが展開する「カカオ・トレース」は2014年にスタート。
「カカオ生産者と共ににおいしさを生み出す」という目標で、カカオ生産者の栽培技術を支援し、収入・生活?準向上をサポートするものです。 そのためにチョコレート代金の一部をカカオ生産者やカカオ農村に還元しています。
チョコレート代金の一部をカカオ生産者に還元し、生産者を支援。
カカオを栽培し続けていく原動力となるだけでなくカカオの品質向上にも貢献
カカオ生産者の貧困問題
カカオの生産地では、貧困の問題が深刻です。特に最近では、この貧困から脱け出すためにカカオ農家を継がずに都市部に働きに出る若者や、カカオよりも高く売れる他の作物に転作する農家が増え、農家の「カカオ離れ」が深刻になってきています。このままではチョコレートの需要に見合うだけのカカオを供給できなくなるおそれがあると指摘されています。この状況に危機感を抱いたのが、洋菓子の業務用原材料の製造・販売を手掛ける食品メーカー・ピュラトスです。この会社はカカオ生産者が抱える貧困問題の要因の一つに「栽培技術の未熟さ」があると分析し、2014年に栽培技術の向上を通じて生産者を支援する「カカオトレース」を立ち上げました。
カカオ生産者を取り巻く現状
カカオ・トレースの3つの取り組み
カカオトレースにおいての取り組みは以下の3つです。
①栽培技術支援  
②発酵マイスターによる管理
③農家の収入増を促進する「チョコレート・ボーナス」

これらを行うことによって生産効率の向上と生産者の収入増を実現し、結果として高品質なカカオ豆の安定供給の持続をめざすものです。
①栽培技術支援
従来、カカオ栽培は生産者が自己流で行っていたため、生産効率が低く、生産量や品質にムラがありました。そこでピュラトスでは現地にカカオ栽培の専門家を派遣し、生産者にトレーニングを施すことによって栽培効率の向上を図っています。例えばコートジボワールでは、2017年だけで799人の生産者が195もの研修に参加、結果として収穫量の2~3倍増を実現した生産者も出てきています。

②発酵マイスターによる管理
カカオ豆の収穫から出荷までのうち、最も重要とされるのがチョコレートの風味を左右する「発酵」の工程です。カカオ・トレースでは各生産地に「ポストハーベストセンター」を設置し、カカオ発酵の専門家である「カカオマイスター」の指導のもと、発酵の方法や時間を一元管理する体制を整備しました。単にカカオ豆の生産量を増やすだけでなく、美味しく質の高いチョコレート製品を作ることが、結果として生産者の収入増と生活水準向上につながるのです。

③チョコレート・ボーナス
チョコレート・ボーナスは、カカオ・トレース認証製品(カカオ・トレースプログラムで栽培されたカカオ豆を使用したチョコレート)が1kg購入されるごとに、11円がカカオ生産者に還元されるシステムのこと。カカオ豆の対価とは別途支払われるので、生産者にとっては、嬉しい「ボーナス」になります。しかも、カカオ・トレース認証のチョコレートが売れれば売れるほどボーナスを多く手にすることができる仕組みなので、生産者のモチベーション向上も期待できます。
2018年には約3,650万円がチョコレート・ボーナスとして、ベトナム、フィリピン、コートジボワールの生産者計約8,000人に還元され、生産者の生活水準向上に役立てられています。
発酵・乾燥工程を一元管理、高品質なカカオを供給
当店ネオクラシック クローバーではチョコレートを使った商品から得られる収益の一部をカカオ生産者に還元することで、カカオ生産者とともに生み出したチョコレートの価値を共有しています。